ここらぼスクール

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 第1回のテーマは、「シロアリ」です。ココラボ通信では、取り上げる事が3回目となりますが、 暮らしの器である「住まい」を守るためには、誰もが知っておきたいポイントの一つではないでしょうか?そこで、再度「岡崎シロアリ技研」の神谷さんをお迎えし、 シロアリの生態はもちろん、そこから考えた住まいのあり方やシロアリ対策についてお話して頂きました。

 「シロアリ」と聞くと家を食べる悪いヤツだと思っていませんか?  しかし、皆さんはシロアリについてどれくらいの事を知っていますか?まずは、 シロアリの生態を知ることから始め、正しいシロアリとの付き合い方を考えていきましょう。

講師

シロアリを誤解していませんか?

 シロアリは、他の昆虫とは違い、眼もなく皮膚が未発達な幼虫の状態で、 石鹸水をわずかにかけただけで死んでしまうような弱い生き物なのです。 野外で働くことに不向きで、自分達の身を空気や水、外敵から守るため、 蟻道や蟻土と呼ばれるシェルターを作り、密閉性の高い空間を形成しながら集団で移動していきます。 そのため、シロアリの生態と行動を考え対策をする場合、集団全体を一つの生き物として、 考えていく事が大切になります。  また、シロアリは下等生物であり、目的があって行動する訳ではありません。 外からの刺激や条件、温度や湿度、生息環境の変化に反応して行動していきます。 例えば、土壌性のシロアリなら、住宅の新築やリフォーム、庭の花壇に土をいじる事でも、 その直下にシロアリが生息していれば外に出てくる事があります。そして、眼のないシロアリは、 形に沿って行動するため、建物の基礎に沿って動いた結果、 その土台や柱に到達して被害を及ぼす事になるのです。

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シロアリには役割があるのです。

 家屋の被害ばかりを皆さん気にしがちですが、自然界ではシロアリは様々な役割を果たしています。 シロアリは、他の昆虫が食べないような、枯れた木のセルロース(繊維質)を食べ分解する事で、 土を耕し植物や微生物によい土を作ります。また、ある時期になると群飛する羽アリは、 鳥や昆虫等の餌さとなり、それらの生物を養うという生態系の重要な役割も担っているのです。

シロアリには役割があるのです。

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シロアリ対策を考えるなら、まずは、基礎の作り方が大切!

 最近の住宅はベタ基礎が主流です。強度に加えて、シロアリ対策にも効果があると考えている方も多いと思いますが、 作り方によってはシロアリに容易に侵入されてしまうこともあります。薬剤に頼る前に、まずはそのつくり方を考えてみましょう!

シロアリ対策を考えるなら、まずは、基礎の作り方が大切!

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シロアリの知識 ウソ?ホント?

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調査と予防

 シロアリ対策の基本は、予防ではなく駆除です。シロアリ対策とは、薬を散布する事だと思っている方が多いのではないでしょうか? しかし、シロアリを含めた昆虫や動植物に影響を与えるような、一律のマニュアル式のベイトシステムや薬の散布では、生態系を壊してしまい、 適切な駆除とは言えません。シロアリの種類や巣系の調査をした上で、どのような方法で駆除するか判断する事がシロアリ対策です。  家屋や農作物の被害が出る場合には、当然駆除が必要ですが、人間の勝手だけで、 それ以外のシロアリを含めた昆虫や動植物に影響を与えるような必要な事をして良いのでしょうか? 生物の多様性維持が緊急課題となっている現代、これを機に暮らしの中での環境共生を考え、住まいの対策を探してください。
※神谷忠弘氏 講演会より抜粋
※写真提供 神谷忠弘氏

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参加者の感想/スクールを終えて

  • シロアリについて怖いイメージがありましたが、全国どこにでもいて、お互いに共存していかなければいけないと分かりました。 だいぶ間違ったことを情報として受け止めていたことも分かり、講座を受けて良かったです。[30代/女性]
  • シロアリの生態が分かりました。間違った捉え方などが分かり、これからの知識にしたいです。[30代/男性]
  • 勉強になりました。蟻道というものを初めて知りました。発見したら、写真に撮りたいと思います。[30代/女性]
  • シロアリも生態について大変よく分かりました。ヒバ・炭でも被害にあってしまうことを知り驚きです。 基礎断熱の被害は気をつけないといけないですね。[30代/男性]
  • こわいと思ってもしょうがないとわかりました。早く発見して、神谷先生に連絡すれば安心です[30代/男性]
  • とても興味深かったです。
    これからシロアリとつきあうかも知れないので対策について考えたいと思った[30代/女性]
  • 神谷先生のシロアリ分野でのエキスパートの知識を聞くことができて今まで持っていた情報を改めたいと痛感しました。 やはり正しい知識と情報を知った上で、始めて対処できるかと思います。[50代/男性]

スクールを終えて

「シロアリは見たくないし、出てきて欲しくない」、専門業者に任せておくしかないのでは?と思っている方がほとんどだと思います。 しかし、「住まい手自身が変化を見つけやすい構造とする事が、一番のシロアリ対策!そのためには、 住まい手もシロアリの生態を少し知っておく事が大切」と神谷先生。建物の基礎に這い上がってきた蟻道を早期発見する事が出来れば、 後は適切な対策をしてくれる専門家に任せることが可能です。何も知らないで、必要以上の薬剤散布や様々な意味のないシステムを多様するより、 私達の生活環境や周辺環境にとっても安全ですよね。皆さんも、安心して暮らすために、土壌の中のお隣さんであるシロアリの生態を知り、 住まい定期点検をしてみませんか?
(ココラボ/夏梅真澄)

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