NO16

<ココラボ通信第16号>

●『森と木の家講座』第5回報告
 「木造建築の防火性能と防火的な木材の使い方」
 「民家の仕組みから 地震への備えを学ぶ」

「木だから」「古い建て方だから」…地震や火事に弱いんだと思っていませんか? 確かに、木造は燃えるし揺らぎます。でも、そこには木の持つ特殊な性質があり、 私達日本人が長い時をかけて積み上げてきた知恵が活きているのです。
 現代の技術を使い、木材や伝統木造建築の底力を実験・研究し明らかにしてきた 専門家を迎え、今年度の最終回である講座は行われました。 会場は、静岡県藤枝市にある木組みと漆喰の壁に囲まれた古いお茶工場。 ほの暗く肌寒かった空間が、講師方の熱気と参加者の興奮で明るく暖かいものに 感じられました。今、木造の世界は変わろうとしています。 その事実を、今回の特集を通じてお伝えしたいと思います。

全6ページ…たっぷりとご覧下さい。

●連載しり〜ず「日本に暮らそ」…「正月」

最近、日本の文化や技術が再認識され始めています。 今回の森と木の家講座でお伝えした伝統民家もその一つです。 伝統文化として形だけ残る事は数多くあっても、その背景とされたものや 意味、先人の思いは、忘れ去られてしまうことがほとんどです。 日本文化の象徴である「正月」の背景にあるものを探り、 新たな年への一歩を、考えてみませんか?

●『日本に暮らそ』第7回…「繕う」

日々、振り返る間もなく山のようにモノや出来事は積まれていく。 そのいくつを皆さんは記憶しているだろうか。 暮らしを見つめ直す時間は、どこへいってしまうだろう? かつて江戸の町に息づいていた「繕う(つくろう)」ことを通じ、 現代の人々が忘れてしまった生き方を考えました。

●「まめまめ放浪紀」…藤枝市「地酒BARイーハトーヴォ」

日本酒が好きなまめこにとって、地酒BARは憧れの場所だった。 でも大人過ぎる気がして…『地酒BAR イーハトーヴォ』の存在は知りつつも、 敷居がまたぎ難かったのだ。 だから、前回取材した椎茸農家の石井さんから紹介していただいた時には、 天にも昇る気持ちになった。ついに、ついに深い日本酒の世界へ行けるのだ。 はやる気持ちを抑え、静かにBARのドアを開けた…。