
『欒の家』と題したNさんご家族の住まいは、一昨年の春に完成しました。タイトルにつけた〝欒〟は団欒のらん。この木の家で、いつまでも家族が仲良く暮らしていただきたいと思いネーミングしました。
Nさんのお宅の大きな特徴は、南面にほとんどの部屋が並んだプランです。キッチンやダイニング、和室をはじめ、浴室や脱衣室も南に面して配置されています。どの部屋も日当たりが良く、明るさや暖かさと共に洗濯などの家事においてもストレスの少ないプランになりました。これらのプランを可能にしたのは土地形状のおかげで、東西に長い長方形の形状と、敷地の南面に近くのアパートの駐車場がある事が利点になりました。最近の住宅では、窓が少なく、窓の大きさも小さな家が増えてきたように思います。これは、断熱性能を重視するあまり窓の大きさを欠点として捉え、極力窓面積を小さく設計している事にあると思います。しかし、窓は欠点ではなくむしろ利点が多く、冬の暖かな日差しや部屋の明るさの確保、殺菌効果や水廻りなどの乾燥も期待できます。何より、明るく暖かい部屋である事が気分を上げ、1日の活力にもなります。Nさんのお宅に伺った日も窓から日差しがたくさん入っていました。
Nさんのお宅が完成して1年半程経過しました。まだまだ新築の雰囲気も残りますが、杉の天井板や栗の床板はだんだんと落ち着いた雰囲気になってきました。お子さんも元気に小学校に通い、スポーツや勉強に励み、生活も少しずつ変わっている事を実感しました。お子さんとの暮らしは長いようで短く、賑やかな毎日が宝物になると思います。これからも家族の団欒を大切にして、今後も木の家暮らしを楽しんでいただきたいと思います。
家族構成/家族4人
敷地面積/163.58m²
建築面積/71.21m²
延床面積/91.09m²
構法/在来構法
竣工/令和6年5月




















