こころ木造建築研究所

木でつくるお風呂

突然ですが、皆さんのお風呂ってどんなお風呂ですか? アパートやマンション、新築の家に住んでいる方のほとんどは“ユニットバス”と呼ばれるお風呂で、壁も天井も“ツルツル”とした素材で出来ていて、 ちょっと無機質な雰囲気ではないですか?また、ちょっと古い家に住んでいる人は、壁や床がタイルで出来ていて冬場は寒く、なんだかジメジメしていて、 床下が心配!って思っている方も少なくないと思います。そこで今回は、ココラボで作っている木のお風呂をご紹介します。

「ひとつの家」浴室

天井と壁には青森ヒバの板を使い、床と腰壁には諏訪鉄平石が使われている。

「種の家」浴室

壁と天井にサワラの板が張られ、優しく暖かな印象の浴室です。

リフォームされた浴室

従来のお風呂では寒さに悩んでいたが、窓を真空ガラスに変えるなどの工夫をして、快適なお風呂となった。

「時の家」浴室

窓を低めの高さに設置し、床と腰壁に黒く引き締まったタイルを使いました。どっしりと安定感の有る浴室になりました。

業界では“在来浴室”と呼ばれるお風呂で、現場の職人さん達で作っているお風呂です。

壁や天井には青森ヒバやサワラの板を使い、床や腰壁はタイルや石で作っています。木の香りが清々しく、一日の疲れを癒してくれる自慢のお風呂です。 「気持ちの良さそうなお風呂だけど、水漏れや木の手入れが心配?」と思っている方もいるのではないでしょうか。

そこで、次ページでは、ココラボの行っている浴室の防水の仕組みと、壁や天井の木の経年変化をお伝えしたいと思います。

水漏れしない お風呂の仕組み!

手入れ知らずで、意外と綺麗で長持ち。

毎日気持ちよく入浴している我が家のお風呂。8年経った今でもヒバの匂いがほのかに香り、とても心地よいお風呂で気に入っています。 壁や天井が木で出来ている為、木の手入れは?カビないの?とよく聞かれますが、嘘のように綺麗な状態です。

木の手入れはほとんど無く、毎日最後に入浴した人が、壁に付いた水滴や石鹸を軽く拭いて出るだけです。 そして、天井は年末の大掃除の時に拭くだけです。換気には気を使っていますが、朝まで換気扇を廻し、昼間家にいる時だけ窓を開けている程度です。 これだけしかやっていませんが、木の状態はとてもよく大きな問題はありません。手がかからず綺麗と言うことはありがたい! そして、一日の疲れを癒してくれる木のお風呂は、もっとありがたい存在です。

板壁の経年変化!