たけのこ保育園

今年の春、島田市に新しい木の保育園が誕生しました。元々同地域にあった保育園の園庭が土砂災害の警戒区域に指定された事と、建物の老朽化や耐震性等の問題が重なり、今回の場所への移転として新しく計画されました。いろいろな問題はあったものの、旧園舎の周辺には小高い山や木々、田んぼなどが広がり、自然と一体となった遊びや体験を軸とした保育が評判の保育園でした。私たちが提案した園舎は“保育理念＝園舎づくり”をテーマに、周辺環境が変わっても、旧園舎での思い出や取り組んできた保育を活かせる園舎をつくりたいと考え、リズム体操が出来る広い遊戯室を確保し、保育室などから周辺の山々が見渡せ、園舎と園庭が一体となったプランを提案しました。合わせて、地域の木材をふんだんに使い、仕上げにも木を現した保育園とし、優しく暖かく、そして地域の自然を身近に感じられる内部空間としました。